日大アメフト部の監督が、「監督として」素人すぎた

日大のアメフト部の選手が、試合中に悪質なタックルをしたことで世間を騒がせている。これを巡ってタックルが監督の指示なのかを追及する動きが続いているが、今回の事件で明らかになった日大アメフト部の体質について、無視できない部分がある。

 

内田監督の指導方法があまりにも残酷すぎる。私がテレビを見た限りでは、監督が絶対で、部員が逆らえば暴力で分からせるなどという、どこか昭和的なやり方をしているとの報道を確認したが、それよりも問題なのは技術面の指導をすべてコーチ任せにして、監督は精神論的な指導しかしていない部分だ。

 

監督という最も責任の重い立場にいる人物がなぜ球技において重要となる戦術などの指導を疎かにして、部員に圧力をかけることしかしないのか。そんなこと、素人でもできる。これは明らかな職場放棄だ。彼の態度は監督ではなく、ただ部員の面倒を見ているだけの、中学・高校の部活の顧問レベル。それと監督との区別がまるでついていない。日大アメフト部の圧力が具体的にどれほどだったかは分からないが、精神論を振りかざすことしかできない素人が10数年に渡って同じチームの監督をしていたのだから恐ろしい。また、そのことから、この部活環境の異常さを10数年に渡って表沙汰にならなかったことが、相当大きな圧力があったことが伺える。まさに、考え方が古い日本人、老害と言われてもおかしくない。

 

結局彼は監督を辞任するが、関学の怪我をした選手に対して責任をとる気はあるのだろうか。