水曜日のダウンタウン、呆れる調査不足

バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」が行った企画の不備が話題となっている。

 

「説教食らった後、派手な言い間違いされても指摘しづらい説」という検証で、その中の一つにONE OK ROCKを「ワンオーケーロック」と言い間違えて、それを指摘するかどうかという場面があった。しかし、ONE OK ROCKのファンなら誰でも知っているだろうが、海外では英語の発音の都合上、ONE OK ROCKはその表記通りの「ワンオーケーロック」という名前で通してある。つまり、「ワンオーケーロック」は言い間違いではない。だから今回のこの企画はONE OK ROCKのファンから違和感を持たれている。

 

しかし、このような番組の「調査不足」で生じた不備は過去にもある。

 

同じく水曜日のダウンタウンで、「隣の部屋でiPhoneの着信音を木琴で演奏したら自分のスマホが鳴っていると思い込むのか」という検証企画があった。当然、あの木琴のような着信音はiPhoneだけのものであるため、ターゲットは全員iPhoneユーザーでなければならない。

しかし、番組はその企画のターゲットの一人に指定していたオードリーの春日がAndroidユーザーであることを調べもせず、そのまま番組の企画に起用した。当然Androidスマートフォンに入っていない着信音を演奏したところで、春日が自分のスマホが鳴っていると勘違いするはずもなく、春日に対する検証は失敗した。

 

結果的に検証内容を知った春日から「全員が全員iPhoneだと思うなよ」という名言が生まれることになるのだが、それはともかく、こういった調査不足が番組の数分を無駄にする。今回のONE OK ROCKの件で、番組の調査意識の低さが垣間見えた。1回ならまだしも、2回も同じ過ちを犯すようではそう思わざるを得ない。しかも、どちらも初歩的と言えるくらい簡単な調査のはず、否、調査というレベルではないくらい簡単なことのはずだが。このままでは三度目の正直すら逃してしまうだろう。