カジノを解禁させないと言う人たち、まず労働環境に目を向けたら?

ここ最近日本でもカジノを合法化しようとする動きが高まっている。

なぜこれまで日本ではカジノが禁止されていたのかという話だが、それは簡単に言えば労働意欲を持たせるためである。誰かがカジノで多額を勝ち取ったと知れば、こちらは働いているのにと不公平を感じ、労働意欲を失う。また、労働ではなく、カジノを通してお金を得ようとしたり、カジノのためのお金を犯罪行為で入手したりするという問題があるらしい。

だが、私は労働意欲に関して思う。

別にカジノがあってもなくても、少なくとも今の若者にとって日本の労働環境は労働意欲を喪失させる状況にある。

長時間労働が常態化して、残業が当たり前、しかもそれが良いとされる有り様。

終身雇用と年功序列によって、対して有能でもないくせにデカい面して上の椅子に座り続ける老害

部下が苦しんでも本人の弱さのせいにする上層部。

客の要求が絶対。実現できなければ即クレーム。

保護法益ではカジノ禁止について「 国民の射幸心を煽り、勤労の美風を損い、国民経済の影響を及ぼすから 」と説明しているが、こんなものが「勤労の美風」などと言えるのか?日本人は今日までこれらの労働環境を「勤労の美風」などとほざいてカジノを禁止してきたのか?

カジノを禁止する理由に労働意欲の問題を持ち出すなら、まずは労働環境を改善するべきだ。今のままじゃ、カジノがあってもなくても、労働意欲なんて大して変わらないから。