なぜキッズラインは自ら誤解を解こうとしないのか?

日本初の1000万人

 

YouTubeチャンネル「キッズライン」は、2020年8月8日に動画にて、チャンネル登録者数が1000万人を突破したことと、併せてダイヤモンドの再生ボタンが贈呈されたことを発表した。

2020年8月16日現在、キッズラインはチャンネル登録者数が1190万人で、日本のYouTubeチャンネルとしては初めてチャンネル登録者数が1000万人を突破し、現時点でチャンネル登録者数は日本一である。

 

キッズラインは2018年9月から約2年間チャンネル登録者数を非公開にしており、再公開したのが今年の8月12日で、実際にチャンネル登録者数が1000万人を突破したのは昨年(2019年)8月頃だということ。また、ダイヤモンドの再生ボタンを受け取ったのも同年12月である。

 

しかしチャンネルは炎上

 

ところが、以上の偉業に対して祝賀ムードはほとんどなく、むしろ炎上している。前述の動画は2020年8月16日時点で高評価5900、低評価11万で、低評価率は9割越えである。コメントも荒れ放題で、誹謗中傷や売名で溢れかえっている。

 

上の原因は以前から囁かれていた「チャンネル登録者買収疑惑(以下『買収疑惑』)」で、今回それが本格的に爆発した形となった。買収疑惑は2018年9月にチャンネル登録者数を非公開にするまで脅威的なスピードで登録者数を伸ばしていた頃から既に浮上していた。尚、キッズラインがチャンネル登録者を買収していると主張する人達がその根拠としているのは

 

  • 直近の動画の再生回数がチャンネル登録者数に見合っていない

 

  • チャンネル登録者数を非公開にしていた

 

と言える。チャンネル登録者数を非公開にしていたことについては、非公開のタイミングがHikakinTVを越えた直後だったことも買収疑惑を色濃くしている節がある。

 

チャンネル登録者買収の有無

 

はじめにチャンネル登録者を買収しているかについてだが、結論から言えば買収はしていない。

 

 

まず、このツイートの通り、ダイヤモンドの再生ボタンの贈呈に際して4か月間に3回の審査があったという。その間、放置されているアカウントはチャンネル登録者から除外する措置などがとられる。買収が事実なら、審査でチャンネル登録者数が1000万人を下回る除外が予想されるため、審査が通ったキッズラインは買収していないと言える。

 

ただ、買収していないことを完璧に認識するにはキッズチャンネル特有の性格を根本から理解しなければならない。

 

キッズチャンネルの登録者数1000万人は何故「不正」と感じるのか?|ねこみみマスター|note

上記のnoteではキッズチャンネルの特質について述べられている。

まず、登録者数の割に知名度が低く感じる原因は、そもそもキッズチャンネルは対象年齢が幼児中心であるため、ヒカキンやはじめしゃちょーなどの視聴者層である学生に対しておすすめされるはずがない。キッズチャンネルはほぼ幼児だけで生かされている。

また、幼児向けのコンテンツには流行り廃りがないので、動画が永続的に再生される。実際、キッズチャンネルの動画を再生すると、関連動画はほぼキッズチャンネルで埋め尽くされる。

 

続いて、キッズラインの直近30日間の動画の総再生回数が米津玄師を上回っていることにも言及している。動画の再生回数がチャンネル登録者数に見合っていないという問題についてだが、キッズラインは1日に動画を3本投稿している。その上で、再生回数が数万回程度の動画もあれば、数十万回の動画もあり、1日1本のYouTuberと比べれば総再生回数が増えやすい仕組みが出来上がる。実際、キッズラインの総再生回数はヒカキンとはじめしゃちょーよりも上である。

 

以上のことを理解すればキッズラインはチャンネル登録者を買収していないと認識できるだろう。

 

何の説得もなし?

 

しかし、買収していないと認識したからこそ浮かぶ疑問がある。

 

キッズラインは約2年間チャンネル登録者数を非公開にしていた。はっきり言って、正真正銘の実力でチャンネル登録者数を伸ばしたならチャンネル登録者数を非公開にする意味が分からない。堂々と公開できるはず。今回のチャンネル登録者数の公開に際しても、炎上を恐れていた部分があったらしい。ただ、ここにも疑問がある。今回の炎上は、暴行とか、不倫とか、本人の非から生まれたものではなく、キッズチャンネルの性格を理解していない、いわば誤解から来ている。裏を返せば、YouTuberの視聴者が上記のnoteで述べられていることを理解すれば誤解は解け、炎上も鎮火できるはずである。ならば、キッズライン自身が上記のnoteで述べられていることを自ら説明するのが賢明なはずなのだが、現時点でそのようなアクションは一切なく、誹謗中傷に対してただ「提訴します」としか言っていない。

私としては、これでは何も解決しないし、何より卑怯だとも思う。子育てに奮闘するご家族に寄り添うチャンネル運営を目指していきたいなら、誹謗中傷にペナルティを与えるより前に、自分でできることをするべきではないのか?炎上と隣り合わせではそんなチャンネル運営などできない。どうせ提訴するなら、ちゃんと説得した上でそれでも理解しようとしない人に対してだ。私は誤解を解くために説得しようと動かないキッズラインが理解できない。

血迷ったセブンイレブン 日本はどこまで飲酒の問題に逆行すれば気が済むのか?

セブンイレブンがビールサーバーを導入することで話題になっているが、私はどうしても受け入れられない。

 

近年、飲酒運転をはじめとする飲酒関連の問題を解決しようと動きを見せているが、私には口先にしか見えない。

日本人は飲酒問題が削減されない根本的な理由を分かっていない。でも簡単なことだ。

 

お酒が手に入りやすいからいけないんだ。

 

日本は最早お酒の無法地帯。未成年の飲酒禁止以外に、お酒の販売や広告を規制する法律が何一つない。先進国では異常なレベルだ。

このせいで、お酒が手に入りやすい状況が生まれ、飲酒問題を誘発している。

なぜ私がこう考えるのか?

 

YouTubeにこんな動画がある。

 

 

なぜ日本には肥満が少ないのか?という内容で、要約すると以下の通りになる。

 

アメリカに肥満が多いのは、健康な食品が手に入りにくいからだ。アメリカでは、お手頃な価格で購入できる食品は不健康なものばかりで、健康な食品となるとどうしても価格が高くなってしまい、気軽に買えない。

 

一方、日本に肥満が少ないのは、健康な食品が手に入りやすいからだ。アメリカとは違い、お手頃な価格で健康な食品が買える。勿論、日本にも不健康な食品はある。しかし、それと同じくらいに健康な食品が手に入りやすいから肥満が少ないのだ。」

 

つまり、日本は健康な食品が手に入りやすいという環境のおかげで肥満が少ない状況を作れている。

 

では、これをお酒に当てはめてみるとどうか?

 

日本で飲酒関連の問題が減らないのは、日本が根本原因であるお酒が手に入りやすい環境であるからに他ならない。

先ほども述べたが、日本には未成年の飲酒禁止以外にお酒の販売や広告を規制する法律が皆無に等しい。これほどまでにお酒が手に入りやすい環境だから、飲酒問題がなくならないのではないか。

しかし、日本は飲酒問題の削減のために取り組んでいることは、罰則の強化ばかりが目立ち、私と同じ考えをもっている人がいるとはとても思えない。

そして、ただでさえ今でもお酒が手に入りやすい状況にあると言うのに、セブンイレブンはビールサーバーを導入して、さらにお酒を手に入れやすい状況を作ろうとしている。

明らかに飲酒問題の解決に逆行している。

 

私は人生で初めて、自宅の最寄りのコンビニがセブンイレブンじゃなくてよかったと思いかけた。

 

今回のセブンイレブンの取り組みは、決して容認するべきではない。

NHK支払い義務について異論

ワンセグ付きのスマホの所持もNHKへの料金支払い義務が生じるか」という問題について、NHKは裁判で4戦全勝している。

もはやワンセグ付きのスマホを持っている人にとっては絶望的な話だろう。

しかし、この問題について、国民は明らかな見落としをしているのだ。

 

まず、NHKへの料金支払い義務が生じる根拠となる法律がこちら。

 

放送法 第64条

 

協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。第百二十六条第一項において同じ。)若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。」

 

この法律について注目してほしいのは、

「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置」

という部分だ。

ワンセグ付きのスマホを持っていると支払い義務が生じるということは、そのスマホNHKの電波を受信できるから、ということになる。

だが、私はこう断言しよう。

 

 

この世にテレビの電波を受信できるスマホはない。

 

 

どういうことなのかと思う人もいるだろう。ワンセグを利用したことがある人なら分かるはずだ。

実際にワンセグでテレビを見るには、イヤホンジャックに接続するアンテナケーブルが必要だ。

スマホ単体ではテレビを見ることはできない。

つまりだ。

 

 

テレビ(NHK)の電波を受信するのはスマホ本体ではなく、アンテナケーブルである。

 

 

スマホの役割は、あくまでアンテナケーブルで受信したテレビの電波をイヤホンジャックを通して画面に出力するだけに過ぎない。

スマホ自体はテレビの電波を受信できないのだ。

すなわち、ワンセグ付きのスマホは支払い義務の根拠となる放送法第64条の「協会の放送を受信することのできる受信設備」には当たらない。

言うのであれば、それの根拠になるのはアンテナケーブルの方だ。

アンテナケーブルさえ捨ててしまえば、支払い義務は逃れられるはず。

裁判はやり直すべきだ。

水曜日のダウンタウン、呆れる調査不足

バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」が行った企画の不備が話題となっている。

 

「説教食らった後、派手な言い間違いされても指摘しづらい説」という検証で、その中の一つにONE OK ROCKを「ワンオーケーロック」と言い間違えて、それを指摘するかどうかという場面があった。しかし、ONE OK ROCKのファンなら誰でも知っているだろうが、海外では英語の発音の都合上、ONE OK ROCKはその表記通りの「ワンオーケーロック」という名前で通してある。つまり、「ワンオーケーロック」は言い間違いではない。だから今回のこの企画はONE OK ROCKのファンから違和感を持たれている。

 

しかし、このような番組の「調査不足」で生じた不備は過去にもある。

 

同じく水曜日のダウンタウンで、「隣の部屋でiPhoneの着信音を木琴で演奏したら自分のスマホが鳴っていると思い込むのか」という検証企画があった。当然、あの木琴のような着信音はiPhoneだけのものであるため、ターゲットは全員iPhoneユーザーでなければならない。

しかし、番組はその企画のターゲットの一人に指定していたオードリーの春日がAndroidユーザーであることを調べもせず、そのまま番組の企画に起用した。当然Androidスマートフォンに入っていない着信音を演奏したところで、春日が自分のスマホが鳴っていると勘違いするはずもなく、春日に対する検証は失敗した。

 

結果的に検証内容を知った春日から「全員が全員iPhoneだと思うなよ」という名言が生まれることになるのだが、それはともかく、こういった調査不足が番組の数分を無駄にする。今回のONE OK ROCKの件で、番組の調査意識の低さが垣間見えた。1回ならまだしも、2回も同じ過ちを犯すようではそう思わざるを得ない。しかも、どちらも初歩的と言えるくらい簡単な調査のはず、否、調査というレベルではないくらい簡単なことのはずだが。このままでは三度目の正直すら逃してしまうだろう。

日大アメフト部の監督が、「監督として」素人すぎた

日大のアメフト部の選手が、試合中に悪質なタックルをしたことで世間を騒がせている。これを巡ってタックルが監督の指示なのかを追及する動きが続いているが、今回の事件で明らかになった日大アメフト部の体質について、無視できない部分がある。

 

内田監督の指導方法があまりにも残酷すぎる。私がテレビを見た限りでは、監督が絶対で、部員が逆らえば暴力で分からせるなどという、どこか昭和的なやり方をしているとの報道を確認したが、それよりも問題なのは技術面の指導をすべてコーチ任せにして、監督は精神論的な指導しかしていない部分だ。

 

監督という最も責任の重い立場にいる人物がなぜ球技において重要となる戦術などの指導を疎かにして、部員に圧力をかけることしかしないのか。そんなこと、素人でもできる。これは明らかな職場放棄だ。彼の態度は監督ではなく、ただ部員の面倒を見ているだけの、中学・高校の部活の顧問レベル。それと監督との区別がまるでついていない。日大アメフト部の圧力が具体的にどれほどだったかは分からないが、精神論を振りかざすことしかできない素人が10数年に渡って同じチームの監督をしていたのだから恐ろしい。また、そのことから、この部活環境の異常さを10数年に渡って表沙汰にならなかったことが、相当大きな圧力があったことが伺える。まさに、考え方が古い日本人、老害と言われてもおかしくない。

 

結局彼は監督を辞任するが、関学の怪我をした選手に対して責任をとる気はあるのだろうか。

夜のペヤングに対して、あえて否定的な意見を言うなら

    夜のペヤングというペヤングの新商品が出たが、私が瞬間的に思いついた否定的な意見がある。別にペヤングは嫌いじゃないし、夜のペヤングの否定的な意見を持っていても、正直心からそう思っているわけではない。しかし、ネットを見ても夜のペヤングに疑問を投げかける人が誰もいなかったため、こういう意見があってもいいだろうという思いを込めて、あえて否定的な意見を言おう。

 

    日本は長時間労働が大きな社会問題となっている。否、それ以前に勉強だの仕事だの、そんなものは本来徹夜をしてまでする必要はないのだ。私は徹夜などしなくても大学で受けた授業の単位はすべてとった。徹夜は問題なのだ。だから長時間労働は許されないのだ。それが問題となっているにもかかわらず、夜のペヤングはネーミングも内容も、明らかに夜間の活動を助長している。この見方では、夜のペヤング長時間労働という社会問題に逆行しているともとれる。

 

    ただそれが言いたいだけ。しかし、私以外にもこういうことを言う人が少しくらいいてもいいのではないか。それが誰一人いないあたり、日本人はまだまだ何かに疑問を持つ力が足りないと感じてしまう。

今更だけどとある素直じゃないiPhoneユーザーのネット記事について語る

はじめに

 

※この記事は、iPhoneユーザーを批判するものではありません。ご注意ください。

 

あまりこれを言って何がどうなるわけでもないが、私のモヤモヤの捌け口としてこの場を使わせてほしい。

 

1年前のこと、日本でiPhone 7が発売された。Androidスマートフォンには以前からおサイフケータイが搭載されていたが、iPhone 7からは、ようやくiPhoneにもApple Payが搭載され、同じように電子マネー決済ができるようになった。私はiPhone 7がどのように変わったのか、詳しい情報をネットで調べていたのだが…

 

何と言えばいいのだろう。ネットに記事を書く人としての素質を疑う記事を見つけてしまったのである。気になってその記事を一通り読んだ。

 

はっきり言ってその記事に理屈は反映されていない。筆者の勝手な感情だけで成り立っている。

 

いきなりグチグチ言っても時間の無駄なので早速本題に入ろう。

 

こちらが発端の記事である。

 iPhone信者「おサイフケータイなんていらない」→iPhone 7にFelica搭載で「この日をどれだけ待ち望んでいたことでしょうか」 | BUZZAP!(バザップ!)

 

この人は、手のひら返しをしている人がいると言っている。過去に記事にしたことを全部書きかえ、全く逆のことを言い出したと(しかし、上書きされたはずの記事はウェブアーカイブとして残っている)。

 

では問題の記事とはどのような内容なのか?

 

まずは書きかえられる前の記事のウェブアーカイブがこちら。

おサイフケータイって本当に必要?いらないんじゃないの?これからはiPhoneでいいのではと思うこと | ももねいろ

 

筆者は全体を通して、「おサイフケータイは本当に必要なのか?」と言いたいらしい。そして、おサイフケータイを使っても、大したメリットはないと主張している。

 

しかし、iPhone 7の発表に伴って、記事はこのように書きかえられた。

おサイフケータイに「iPhone 7」が「Apple Pay」として対応開始!おすすめのクレジットカードと注意点 | 暮らしラク

 

先ほどの記事ではあれだけおサイフケータイを否定していたのに、iPhoneApple Payが搭載されると分かると、態度が180°変わった。

 

おサイフケータイApple Payは、根本的に仕組みは違えど、役割は同じ電子マネーやクレジットカードの登録であることを肝に銘じていただきたい。

 

 「おサイフケータイは本当に必要なのでしょうか?」と言っていたのに、「この日をどれだけ待ち望んでいたことでしょうか?」と、態度が変わっている。このように、態度が一変する時点でもおかしいと思いたいが、ここから私なりに2つの記事を通してのおかしな点を見ていくとしよう。

 

とは言っても具体的に追求するのは主に最初の記事である。最初に指摘する部分を抜粋してみた。

 

おサイフケータイというのは、一言で言うなら、

複数の電子マネーや会員カード、クレジットカード決済の情報を一台のスマートフォンガラケー)で管理できる。

と言うことに尽きると思います。

現在、私が財布とともに持ち歩いているカードは、次のとおりです。

 

運転免許証
健康保険証
キャッシュカード
クレジットカード
Tポイントカード
宅配ボックスカード
Suicaカード
nanacoカード
図書館の貸し出しカード

 

それ以外の各種ポイントカードや診察券などは、別途カードケースに入れておいています。

このうち、おサイフケータイに入れられるものってどれでしょうか?

 

各種ポイントカード(ビックカメラなどはありますね。)
Suicaカード
nanacoカード

 

実際問題、これくらいしかありません。
他に楽天Edyなども同じですね。

要するに、おサイフケータイを持ったところでほどんど財布の中は減らないということです。」

 

では指摘していこう。まず

 

おサイフケータイというのは、一言で言うなら、

複数の電子マネーや会員カード、クレジットカード決済の情報を一台のスマートフォンガラケー)で管理できる。

と言うことに尽きる」

 

というのは百も承知だ。しかし、おサイフケータイは財布の中身が大して減らなくとも、カードを取り出す手間が省けるだけでも大きい。そういう意味では、おサイフケータイは何も財布の中身を減らすのが目的なのではないと思う。

 

しかし、もっとおかしいのはこれだ。筆者はおサイフケータイの必要性を疑う理由として

 

おサイフケータイを持ったところでほどんど財布の中は減らない」

 

と言っている。おサイフケータイを使ったところで財布の中身が減らないなら、それはApple Payも同じだ。にもかかわらず、なぜ役割が同じApple Payはすんなり受け入れるのか。否、勿論ここに理屈なんてない。

 

では次へ。

 

おサイフケータイに対応させるためにモバイルSuicaに申し込むと、毎年1,080円の年会費が発生します。

モバイルにするだけで年会費を取るなんて、イヤな感じですね・・・。

普段定期券の範囲内の電車にしょっちゅう乗るのでなければ、年会費を払ってまで残高が見られなくても、改札を通るときに残高がわかります。

急いでいるときはそんな余裕はないですけれどね(汗)

Viewカード系列のカードを利用すれば、年会費はかかりません。

でも、Viewカードの場合はオートチャージを利用すれば、モバイルSuicaではない普通のSuicaカードでもクレジットカードからチャージが出来ます。」

 

Viewカードにすれば年会費はかからないという、年会費を避ける手段を分かっているのに、わざわざ「モバイルSuicaは年会費1080をとられるのが嫌」ということを書く意味が分からない。以上。

 

では次。

 

おサイフケータイのメリットって何でしょうか?

Suicananacoに関しては、残高をリアルタイムで見ることができます。

電車に乗るときに、あらかじめスマートフォンの画面で確認することが出来ます。

「うぁー、電車に間に合わない!」

残高がなくて改札が通らなかった、ということも避けられます。」

 

「普段定期券の範囲内の電車にしょっちゅう乗るのでなければ、年会費を払ってまで残高が見られなくても、改札を通るときに残高がわかります。」

 

nanacoの場合はさらに簡単です。

WEB会員登録しておけば、nanacoのページから自身のクレジットカードでチャージおよび残高の確認が出来ます。

スマートフォンであれば外からnanacoのWEBページも確認出来ますから、アプリにしておサイフケータイにする必要はないわけです。」

 

おサイフケータイにすれば、Suicananacoの残高をリアルタイム(その場)で確認できるというおサイフケータイの優位性を挙げておきながら、「年会費を払わなくても改札を通る時に残高を確認できる」とか、「nanacoのページから自身のクレジットカードでチャージおよび残高の確認が出来る」という言葉で、メリットを無理やり封じている。

 

モバイルnanacoスマホのホーム画面にウィジェットを設置すれば、それをタップするだけで残高が分かる。こちらの方が早い。そして「年会費を払わなくても改札を通る時に残高を確認できる」ということに関しては、こちらも先ほどと同じく、Viewカードという年会費を避ける手段を挙げた上でのこの発言の必要性が理解できない。

 

では次。

 

おサイフケータイ自体は便利なものですが、実は必ず必要なものではありません。

つまり、

おサイフケータイでできることは、普通のカードでも十分できる。
おサイフケータイがあると、売却・譲渡の時に非常に面倒。
おサイフケータイにこだわると、iPhoneSimフリー端末を使えない。
iPhoneは、最初からおサイフケータイには対応していません。

でも、いまだに日本ではトップのシェアを持っています。

これだけ多くの人がおサイフケータイを使わなくてもiPhoneを選択しているわけです。」

 

これも百も承知。そりゃそうだ。おサイフケータイとはカードでできることを携帯端末で利用できるようにしただけのものなのだから、おサイフケータイでできることがカードでも十分できるなんて当然のこと。だからこそ、別におサイフケータイは必要不可欠ではない。

おサイフケータイを使えなかったiPhoneでも日本でトップシェアを誇ることは何ら不思議ではない。なぜならおサイフケータイは必要不可欠ではなく、あくまで「あったら便利だな、だけどなくても別に困らないもの」なのだから。

 

…ツッコミどころが多すぎて、疲れる。ただ、これで終わるのならまだいい。しかし、この時点でも筆者の勝手な感情ばかりなのに、そうであることに更に追い討ちをかける言葉が書き込まれている。

 

最初の記事の最後の部分にこんな言葉がある。

 

「今回の件で別におサイフケータイにこだわらずに、選択肢を広めてみてはいかがでしょうか?」

 

そして、次の記事の最後の部分にこんな言葉がある。

 

Android派だったあなたも、ぜひiPhone 7に搭載されるFeliCa機能に大いに期待していきましょう。」

 

明らかに閲覧者に対してiPhoneへの機種変を促している。私は最初の記事の内容は、理屈屁理屈を抜きにしても筆者なりの意見だと思っていた。しかし、上記の閲覧者を煽るような言葉からすると、どうもそうではない。おサイフケータイに大したメリットがないと主張した上で、

 

「今回の件で別におサイフケータイにこだわらずに、選択肢を広めてみてはいかがでしょうか?」

 

という流れを見ると、筆者は「他人も自分と同じことを思うはずだ」と思っているのだろう。おサイフケータイは財布の中身を減らすのが目的ではないし、Viewカードを使えばモバイルSuicaに年会費を支払うことなくいつでもどこでも瞬時に残高を確認できる。こういう考えをもっておサイフケータイを利用する人々の心を分かっていない。それに、

 

Android派だったあなたも、ぜひiPhone 7に搭載されるFeliCa機能に大いに期待していきましょう。」

 

この「Android派だった」と勝手に過去形にしているところも、筆者は随分と必死なのだなと思ってしまう。

 

この2つの記事を通して感じたこと。それは

 

筆者には自分が持っているものを最良だと思う(思いたい)心理がある。

 

ただそれだけ。

 

それ以外何もない。

 

うん。

 

無論、そんな人は5chをはじめとするインターネット掲示板にゴロゴロいる。俗に言う「信者」だ。

 

あまりこの場でこういう言い方はしたくないが、問題の2つの記事の内容は、まさにiPhone信者の言動そのもので、信者にありがちな理性のない口調が礼儀正しくなっただけ。事実、問題の記事には客観性がまるでない。自分の考えではなく、感情論だけで物を言っており、複数の視点からの考えを持てていない。もしそれが自分なりの意見ならば、「私がおサイフケータイに必要性を感じない理由」とでも題して、「以上、○○でした。」と締めくくることができるはずだ。そこを

 

「今回の件で別におサイフケータイにこだわらずに、選択肢を広めてみてはいかがでしょうか?」と煽ってしまってはいけないだろう。そんなにiPhoneへの機種変を促すことに、理由でもあるのか?

 

何はともあれ、こういった屁理屈な感情論を掲示板ならまだしも、ネット記事に堂々と書いてしまうあたり、布教活動にも見えてならない。

 

気持ちは分かるよ。必要不可欠ではなく、なくても困らないものであっても、手に入ったら誰だって嬉しい。ただ、筆者には物事を客観視する能力が欠けている。それさえあれば、こんな記事は書かなかった。筆者はおサイフケータイに嫉妬していただけなんだ。

 

 

 

後日、今回の真意を聞こうと思い、筆者のTwitterにメッセージを送ったのだが、返信は来なかった。だからといって、私はもうこれ以上追求する気はない。真意が分かったところで、何がどうなるという話ではないから。皆さんも、私の意見に共感したからといって、筆者のTwitterに押しかけるようなことはしないように。本人にとっても迷惑だろうから。